世の中を少しでも良くするには、まず一票を投じること。
それはわかっているのですが、いろんな主張をしている候補者・政党のなかで、納得できる候補者に投票するのは難しいです。
その原因は、いろいろありますが、ざっと挙げると
・社会の諸問題に対して、自分の考えと完全に一致する人はいないので、妥協点を探る必要がある。
・主張や目標、経歴は立派だが、信用できるかはわからない。
・候補者の実績を調べるには、あたるべきソースを探すところから始まり、とても時間がかかるが、そんな時間は取れない。
上記のようなことが引っかかっています。
これまでは、調べきれずに投票したり、目の前の問題に注目しすぎるあまり、中長期の視野では受け入れがたい主張をしている人に投票したりして、あまり納得できる投票をしていませんでした。
有名人や名前を知っているというだけで候補者を選ぶ人もいますが、面倒くささから安易な選び方に走ったのではと想像します。
私の場合、そもそも上記の原因には、「どんな人を、どんな基準で選んだらいいかわからない」という根っこがあります。合理的な基準がないから、いもしない「理想的な人物」を探したり、判断材料集めで時間や集中力を浪費し、結果、中途半端な判断をすることになってしまうのだと自己分析しました。
そこで、「この人物こそ理想的!」という人を探すのを辞めて、「これはない…」ということを言っている候補者をピックアップすることにしました。
絞り込みの条件は、
・自治体の選挙管理委員会発行の候補者一覧で、意味不明なことや差別的なことを堂々と主張する人は×。
・議員自身が判断の責任を持つ姿勢がない人は×。
・いま社会で起きている問題は無視し、全体主義的な理想を押し付ける人は×。
・過去の政権が失敗したことをあえて再びやろうとする人は×。
これだと「理想的な」に比べて基準が具体的なので、判断がしやすいです。ふるいにかけて残った人について、実績や言動を深堀して調べていきます。
さらにこのとき、「この思想は絶対に賛同できない」と思わせる候補者の所属政党をピックアップ。政党への投票の際、入れないようにしておきます。これは、比例代表での繰り上がりで、当選してほしくない人が受かってしまうことを防ぐ、せめてもの対策です。
これには副次的な効果もありました。
ある勢力や問題に対して、対立する両側の意見を見ることができるので、片方の主張に含まれていたのに気付かなかった問題点を知ることができました。
ただ、どの候補者や政党にも、賛同できるところと承服しかねるところがあるので、どこを妥協するか整理していきます。この判断には、また別の判断基準が必要ですが、まだ、文書にできるほどまとまっていないので、いずれ改めて書きたいと思います。
まだまだ改善の余地がある方法ですが、こうした、都知事候補者の評価記事(『増田寛也「ほとばしる無能」を都知事候補に担ぐ石原伸晃&自民都連(訂正とお詫びあり)』とか、凄いタイトルです)が書けるようになるくらい成熟すると、もっとズバッと判断ができるのかもしれません。