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| 2016.07.25 Monday | | - | author : スポンサードリンク |

子供が全力を尽くして頑張ったなら。

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結果がどうあれ、頑張ったならそれで良い。それで親としては十分です。
そう気が付いた体験がありましたんでメモ。


「親として、子供がどういうことをしたら褒めるか。」

その基準が低すぎたら甘やかしになるし、高すぎるとやる気をなくしてしまう。また、親の気分次第であるときは褒めちぎり、あるときはダメ出しするようでは子供が混乱します。それで説得力のある裏づけをもった「評価基準」がほしいと思うことがあります。

大人の社会だと「結果が全てだ!勝利しなくては意味が無い!」といわれ、目標に未達なひとたちは、すべからくダメといわれることが多い。
しかし子供の場合、まだまだ成長の過程なんですから、すばらしい結果が出せるほうが稀です。むしろ失敗することとか、手がける前に投げ出してしまうことのほうが多い。

だから、勝利や結果を見ての評価って、育児にはあまり合ってないなあと個人的に感じていました。もっと違う観点で子供の成長に向き合うには、どうすれば良いんだろう?と考えていたのです。


さて、ある土曜日。セガレのミズが、初めて槍の手ほどきを受けました。

ミズは稽古に対してすこし後ろ向きなところがあって、時折トイレにこもったりしていました。しかし、僕が直前に槍の稽古をつけてもらって、あれこれやり取りをしているなかで感じるところがあったのか、「うん。やってみる」となったのです。

槍は大人でも突き続けると腕が上がらなくなるほど重たいもの。子供なので、やや短くしたものを使いましたが、それでも細身の子供にはかなりの重量です。

持ち方をさらりと教わって、先生の体めがけて突きましたが、把持の仕方や振り出す軌道ができていないため、穂先がふらふらしてなかなか当たりません。
また、少々打ち合いの形式を混ぜたので、セガレが槍を繰り出しては、その穂先が床に落ち、その隙に先生の槍が4,5発飛んできます。
それらを喰らいながら、槍を引き寄せ、間隙を縫ってまた槍を繰り出します。


踏み込みが足りない。
腕力が足りない。
防御ができてない。
繰り出すのが遅い。

欠点を挙げればキリがありません。
見ている僕をはじめ大人たち、先生も「もっと伸ばせー!」「それいまだ!」「胴を狙えー!」と声を出します。
まあ、そんなふうに個別のことをいわれても、槍をもって前に繰り出すだけで精一杯ですから、その声にこたえるのはムリっぽい。


それでもセガレはひたすら槍を繰り出します。
息が切れて、はあ、はあ、という声が、離れた場所にいても聞こえてきます。
落下した穂先を持ち上げて構えることもままならず、ズルズルと引っぱってきて、よっこらせと構えるころには5発ぐらい被弾しています。
相手に突付かれたり避けたりすると、体制が崩れて体力が消耗します。
肩から腕が重たくなり、まっすぐ立っていることすら辛くなってきます。
このしんどさは、ぼくも体験済だからよく分かる。
でも、ちょっとづつ槍の先端が延びて、おしい一撃が出てきています。

もうちょっと。
もうちょっと伸びると、バッチリの一撃ができるようになるぞ!
その瀬戸際に来ているのがわかります。
その一撃の感触を体感したか、してないかでは、経験として残るものが違います。
そしてもしここで止めてしまったら、今日のここまでの苦しさをもう一回やることになる。
富士登山に例えると8.5合目まで来て引き返すようなものです。だからぜひともこの山を越えてもらいたい。

先生はじめ周りもそれが分かりますから、もうすこし、確かに当てた一発まで、もう一息だ!と「がんばれー!もうちょっとだ!」を連呼しています。応援というより祈りに近い。

もはやセガレは、疲労のために直立することもままならなくなりましたが、前傾姿勢をとり、肩を入れ替えて伸ばす突きを繰り出しました。
遠い間合いまで届くその突き方は、しかし激しく体力を奪います。いまのセガレにとって渾身の一撃といえるその突きは、ようやく先生の左わき腹を捉えることができました。

うおーっ! やったな!!

物凄くきつかったろう。
パパにはそれがよく分かる。
結果が出るまで、よく辛抱して頑張った。

フラフラになりながら「ありがとうございました」と挨拶して帰ってきたセガレの頭を、もう、これでもかというほど撫でこすりました。
そして「頑張ったな。ホントによく頑張った。」といいました。

「でも、いっぱいやられちゃったよ。」

「いやいやいや、そんなことはどうでも良い。
槍、重たかっただろ?あれで戦うのは大変だもん。パパだって辛くてぐったりしちゃうんだ。あれがどれほど大変なのかよく知ってるよ。でもお前、すごく頑張ったじゃないか。」

「うん。がんばった。」

「最後まで頑張ってやりきったことだけで十分だよ。素晴らしいと思うよ。」

「そう。」

セガレは疲労困憊で、その後しばらく座って休んでいました。
僕は全力を絞りつくしたセガレが、我が子ながらとても誇らしいと思いました。
そこまで引き出してくれた先生にありがとう。応援してくれた皆さんありがとう。



帰り道、手をつないだセガレが確認するようにいいました。
「ねえ、パパ。勝ったとか負けたよりも、一生懸命頑張ったことが大切なんでしょ?」

「そうだよ。今日、全力を出し切って、一生懸命やったじゃんか。あれでいいんだよ。」

こういうとき、それ以上なんといって良いのか分からないので、肩を抱き寄せてギューっとやりながら、
ていうか、イチャイチャしながら電車に乗って帰りました。




追記:

翌週も稽古に行きました。
稽古に後ろ向きなところがあるセガレでしたが、「全力でやればいいんだよね。」と確認してからは、トイレにこもることも無く、どんどん掛っていって稽古に加わるようになりました。

これまでを振り返ると、稽古中に「声を出せ」「もっと伸ばせ」「防御を忘れるな」などと声を掛けられますが、それが「あれこれ気を付けるところがあるけど、うまくやらなくちゃ」とのプレッシャーになり、それで戦って負け、あいかわらず同じことを言われていて滅入っていたのだなと思い至りました。

そこがあの槍の稽古を通して「うまくいくとか勝つとか、結果は二の次だ。全力でやればOKだ。」と、シンプルに捉えなおすことができた。そのことが積極的に変わった要因なのかな?と思いました。


| 2006.07.31 Monday | 11:26 | 子どもを通じた考察 | author : チチ |

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| 2016.07.25 Monday | 11:26 | - | author : スポンサードリンク |
うちもそうなんですけど、
長男って・・・(^_^;)

ミズくん、がんばってますね。
子どもといっしょに親も日々成長ですね。
| セニョール | 2006/08/04 10:14 PM |
ところがこの長男は、最近人前で手をつなぐのを露骨に嫌がるのですよ。なんだかさみし。
| チチ | 2006/08/05 1:32 AM |
あらー、さみしいですねぇ。。。
だんだん照れくさくなるんですよねぇ。
そのうち頭もなでさせなくなりますな。

ま、そうやって‘男’になっていくのでしょう。
| セニョール | 2006/08/05 1:39 AM |









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