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| 2016.07.25 Monday | | - | author : スポンサードリンク |

素晴らしき浜名湖旅行 (1)フグとウナギの研究について教えていただく

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ダイエット中のハイギョ<br />
東京大学大学院農学生命科学研究科附属水産実験所にお邪魔して、フグやウナギの研究を見せていただきました。



▼クサフグ×トラフグ
クサフグ×トラフグ
これは実験場のホームページによると、「トラフグを用いた比較ゲノム解析と,種間交雑を利用したゲノムワイド遺伝学」という研究テーマですね。

とってもザックリで恐縮ですが、
トラフグとクサフグの違いはどの遺伝子によってできているのか。
優位な特性をもう片方に持たせることは可能なのか。
そうした研究をされていると理解しました。

僕たちが拝見したのは、ホームページで「クサフグ×トラフグ交雑第1世代(F1)から,第2世代(F2)作出に成功!」として報告されているものの現物というわけ。

お話をうかがって、個人的に興味深かったのは下記の点。

 1.交雑種の第二世代ができている。

 2.トラフグに、クサフグの丈夫さが合体。

 3.トラフグの成長速度がクサフグレベルに。その差は3倍の速度

 4.トラフグの皮に毒はないが、クサフグは皮にも毒がある。その差はなんで?


なんで興味深いかというと……

1.交雑種の第二世代ができている
合鴨とか、イノブタのことはご存知の人も多いと思います。彼らは交配によって生まれてきますが、交配した者同士では子どもができません。
その常識を覆されたわけです。「え? なんで可能になったんですか?」という驚きです。

じつは自然に繁殖したわけではなく、人工繁殖させたものだそうです。しかし、受精卵が成り立つところとか、そこから成長することができたのはなぜなのか。新しい疑問が立ち上がります。
うーん、なぜなんだろう?


2.トラフグに、クサフグの丈夫さが合体。
千葉や神奈川の海で釣りをしていると、やたらと掛かるクサフグ。
彼らはトラフグに比べて優れた点がいくつかあります。
病気や環境の変化に強いのもその一つ。

トラフグは体が大きくなるし、肉も美味しい高級魚ですが、そのトラフグが育つ過程で生存する確率が上がるとしたら、僕らが食べることができる機会が増えるかもしれません。


3.トラフグの成長速度がクサフグレベルに。その差は3倍の速度
早く成長して繁殖可能になるということは、実験結果が早く手に入るということ。
たとえば、成長過程で発露する病気があるとして、それがどの段階で、どんな経路を辿って発症するかのデータが早くわかります。

3年掛かるところを1年で分かってしまえば、その結果をフィードバックしてさらに検証ができる。
そんなわけで、世代交代可能になる期間が短いのは価値があるわけです。検証結果をうけて次の実験への仮説が絞り込めるとすれば、加速度的に差が出てくることでしょう。


4.トラフグの皮に毒はないが、クサフグは皮にも毒がある。その差はなんで?
生き物は同類であっても、その体の特徴はさまざま。どのゲノムが体の変化体の変化をつかさどっているのか、そのゲノムを特定中とのこと。




▼ウナギは謎だらけ。

ウナギはどうやら、繁殖期になると日本の河川からずーっと南西の海に移動し、
マリアナ海溝の横にある海山の山頂あたりで産卵するらしいということまではわかったそうです。
そのさきにわからないことがあります。

 謎1.どんな条件が整うとうなぎは産卵するのか

 謎2.稚魚はどうやって日本へやってくるのか

 謎3.ウナギが深海に適応するメカニズムは?

そもそも、淡水魚のウナギが深海にいくこと自体が普通じゃありません。
淡水魚が海水に入るとすぐに死んでしまいます。

淡水魚と海水魚は、皮膚やえらなど、体に取り込んだ塩分を
処理する器官の構造がかなり違うのですが、
ウナギは産卵場所に行く過程で深海でも生きていけるように体が変化します。
これがどういうメカニズムで変わっていくのかも、謎な部分です。

研究所では、そうした研究テーマを調べるため、いろいろな実験を組んでいました。
一例として見せてもらったものは、ウナギの稚魚を天然海水と人口海水の2グループにわけ、
人口海水のほうの性質を変えて観察するところでした。


昔に比べれば、人工的に卵をかえし、養殖する準備が進んでいるとはいえ、
わからないことが「わかった」にいたる道程は、気が遠くなるほど長いと感じました。
そのフロンティアにいる研究者の方々って、えらい仕事です。




▼すくすく成長するゼブラフィッシュと大腸菌
そのほか、脊椎動物の研究のため飼育されているゼブラフィッシュや、
大腸菌をつかって遺伝子培養をしているところも見せてもらいました。

ゼブラフィッシュは、成長速度がとても早く、
世代間で遺伝子にどんな変化があるかを調べるとき、
その結果をはやく求めることができるのです。
昆虫で言えば、ショウジョウバエのような位置づけです。

研究のためには、いろいろな生物に手伝ってもらってる様子がわかります。



詳しく正確に知りたい人は、ホームページに発表されている研究紹介とプレスリリースを読んでみるといいです。
良く分かるのでおすすめ。


最後に、東京大学大学院農学生命科学研究科附属水産実験所のみなさま、
見学させていただいて、ありがとうございます。



関連記事:
素晴らしき浜名湖旅行 降り立った場所の風景


| 2007.06.05 Tuesday | 00:00 | 子どもと体験する | author : チチ |

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| 2016.07.25 Monday | 00:00 | - | author : スポンサードリンク |
どもどもー。
僕の代わりにレポートまとめていただきありがとうございます(笑)
おかげで、何を説明されたか思い出しました(^^

一番上の写真の肺魚の「クロちゃんはただいま絶食中」っていう張り紙はよかったですね。

たまちゃんの博識振りには、先輩もびびってましたよ。

レポート続編期待してまっす。
| ちぶさん | 2007/06/23 3:08 AM |
先日はお世話になりました!
フグはおもしろいですね。というか、研究って面白いですね!
知識があれば、世界の意味はもっと充実するんだということが肌で分かりました。
潮干狩りのレポートを書いてる途中ですが、筆が遅くて…
| チチ | 2007/06/25 4:20 AM |









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