旬にあわせて食べ物をいただくのは美味しいですね。
味が充実し、「ああ、その季節が来たんだなあ」と風情も味わえるからでしょうか。
山菜は、まさに旬を味わう食べ物ですが、岩手八幡平から、シーズンを迎えた姫ダケ(ネマガリタケ)とアカミズをいただきました。
写真は、それらが上がった食卓です。

美味しかった食べ方などをご紹介します。
送ってくださった方は、岩手にお住まいの昆さん。
俺の家は高性能というブログのオーナーであり、本業では次世代省エネ工法の特許を取得された経験を生かして、高性能住宅を建てる際のアドバイザーをなさっています。
その一方で、山菜やきのこをネット販売している希林舘自然クラブの代表も務められています。
今回いただいた山菜は、昆さんやそのメンバーの方たちが山に分け入って取ってこられたものです。
以前にも、リクルートの住宅専門コミュニティサイト、
スマッチ!でブログを書いているご縁で、
山菜を分けていただきました。それは美味しくいただいて、「なかなか良いもんだ。もうちょっと食べたいね」なんて思っているところに、姫ダケプレゼントキャンペーンを開催されたと聞きました。
一度いただいた身で恐縮ですが、「くれ。」と申し込んだのです。
姫ダケとは、こういうもの。
姫だけはモウソウダケに比べると小型サイズです。
その分、大味なモウソウダケと違って
姫だけは濃厚な味でみずみずしいので食すると
病みつきになること間違いなしです。
(俺の家は高性能 抽選で山菜をプレゼントしますより)
ところが、この山菜は竹やぶの中(
藪の様子)にあるし、しかも取りに行く山では
熊が出ます。採取の苦労はいかばかりかと存じますが、それを1Kgもいただけました。
ありがたいことです。
さっそく、届いたその日のうちに、嫁さんに料理してもらいました。
姫ダケはてんぷらと味噌汁に。
アカミズは御浸しと、ゆかりで合えたものです。
▲姫ダケのてんぷら
さくっとした歯ごたえと、たけのこの香り。
節のところは固いのではなくて、身が詰まった感じ。節の間ところは「ぽくっ」と「さくっ」が一緒にやってくる歯ごたえです。
嫁さんのはなしでは、皮をむいて、適度な長さに切ったあと、アク抜きはせずに揚げた。とのこと。
でも、アクっぽい感じはまったくありません。
アク抜きして、茹でて……と下処理を考えるととても時間が掛かりそうですが、
この方法だと短時間で仕上げることができますね。
そして、揚げたことで、ほっくりとした甘みが増して、じつにうまいです。
この姫ダケの香りと甘みを楽しむため、山椒塩でいただきました。
▲味噌汁
皮をむき、下湯でしたものを味噌汁に。
穂先のやわらかい部分がおいしいです。
もしかしたら苦手な人がいるかもしれないと思ったのは、根っこに近いしっかりしたところを噛んだとき、歯とこすれて「きゅっきゅっ」となること。
わたしは全然平気なんだけど、16連射で有名な高橋名人は、この「きゅっきゅっ」のせいでナスの漬物が苦手というエピソードを聞いたことがあります。ちょっとそれを思い出しました。
▲アカミズの御浸し
アカミズは、とろろに入れて粘りとともに食べると美味しいそうですが、
とろろも、納豆も、メカブもなかったし、日を置いて悪くなるともったいないので、おひたしになりました。
上に載っているのは刻んだ紅しょうが。
てんぷらとローストビーフの食べ応えあるコンビがいるので、口の中をさっぱりさせる役割を担っています。
▲アカミズの刻んだやつ
細かく刻み、ゆかりで合えたものは、ふりかけのようにご飯のお供になりました。
ローストビーフで巻いて食べると、しゃきしゃきした食感が良いアクセントに。美味しくいただきました。
食べてみて一番気に入ったのは、姫ダケのてんぷらです。
歯ごたえと風味で、たけのこらしさが存分に味わえました。
ただ、家で揚げ物するのは後片付けが面倒という方もいらっしゃいますよね。
油はねや、廃油の処理などを考えると、なんだか億劫です。
このときてんぷらにしたのは、姫ダケのみだったので、直径12センチくらいの小さな鍋に、切った姫ダケを入れる形で揚げていました。
使う油が少なくてすむから、温度は早く上がるし、油ハネの面積は小さくなるし、廃油の量も抑えられます。
油きりには、ガステーブルのグリルを使っていました。
もし、召し上がることがあるなら、僕としてはてんぷらがおススメ。
抜群に旨かったです。
さらに聞きいた話によると、たけのこの量が多くて一度に食べられない場合は、
一旦しょうゆで煮て、2〜3日おいても大丈夫なように加工します。
これをてんぷらにすると、前述のたけのこの旨さに、焼けたしょうゆの香ばしさが加わって、
なんとも旨いんだそう。
この場合は、わさびを添えていただくと美味しそうです。
関連記事:
食べるものに携わる人の姿としてリンク。
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素晴らしき浜名湖旅行 (1)フグとウナギの研究について教えていただく
旬のものをいただくのは美味しいです。一方で、安定して食べることができるように、栽培・養殖する技術があります。
農業や漁業の分野で、地道な、しかしたゆまぬ研究を続けている人たちの姿も素晴らしいです。
人間が食べている動植物に対する目線や姿勢は、天然のものを扱う人も研究している人も、非常に似ていると感じました。
関連リンク:
俺の家は高性能!
昆さんがスマッチ!で住宅をテーマに書かれているブログ。
これから家を建てよう、あるいは、家を購入しようという人には、断熱のしくみなど参考になることがたくさんあります。
自然に魅せられるブログ
昆さんの運営されている姉妹ブログ。
山菜取りや自然の中での活動がたくさんレポートされています。
採取スタイルから山の旨いものなどが盛りだくさんで興味深いです。
希林舘自然クラブ
姫ダケや、タラノメ、ウド、アケビなど、季節の山菜が購入できます。
シーズンが終わるとなくなっちゃう物もあります。自然のものですからね。